ドラッカー、目的とミッション
- 投稿日 2008年11月26日 07時30分
『ドラッカー、目的とミッション』
この一週間は
出雲
岡山
姫路
京都
仕事や旧友との再会など
旅の生活でした。
岡山から京都で1泊する予定が連休でホテルが取れず
姫路で1泊しました。
おかげで姫路城をじっくり見学できました。
●今週のテーマ
==================
1.コップ半分空か
2.知識がイノベーションを起すとき
3.ライト兄弟の飛行機
4.成果を上げる仕事の設計
5.京都でのドラッカー学会大会
==================
1.コップ半分空か
私の妻は自分で食事もトイレもできないが、
一緒に手をつないで散歩できます。
同じ病棟に入院している患者さんで歩行できず
車椅子でしか移動できないが自分で食事できる人もいます。
できることに注目するか、
できないことに注目するか。
コップに半分水が入っていると思うか、
半分しか入っていないと思うか。
人間の行動や生き方が変ると思います。
■欧米や日本などでは医学や食生活の進歩で平均年齢は
明らかに改善しているけど、
健康ノイローゼは増えている。
オバマが大統領選挙に勝ち、米国では人種問題は
ここ30年間くらいに改善していることは間違いないけど、
白人の間には黒人への拒否観は根強いという。
オバマはコップに半分入っていることを
アメリカの人々に認識させた。
■事実は一つでも認識を変えるだけで危機を機会にできる
とドラッカーは言います。
認識は正しいか正しくないかの問題ではなく、
人々が認識していることが事実なのです。
無人の森で木が倒れても認識する人がいなければ
事実は「音がしない」でしたね。
コップの半分をどう認識するかで、
危機を機会に変えるイノベーションができるかもしれませんね。
2.知識がイノベーションを起すとき
ドラッカーが1946年に書いた「企業とは何か」
54年に書いた「現代の経営」でマネジメントを
初めて集大成し、体系化しました。
人間の本質に関わる洞察と広範囲の知識が結合した
イノベーションと言えるものです。
■それ以前にも、それ以降にも
マネジメントの専門家と言われる人は欧米でも日本でも
沢山います。
しかし戦略論、生産論、組織論、人事論、販売論、IT経営論など
それぞれマネジメントの一つの局面に的を絞ったものです。
マネジメントは本来生態系の生き物のように
一つの局面で語ることはできないのです。
幅広い知識の結合が必要ですね。
医学が病気別に専門分化されて
「病気を治したが患者を死なせてしまう」
弊害が指摘されています。
マネジメントでも
「強力な組織を作ったが会社が倒産してしまう」
「最先端の情報技術を装備したが資金繰りで行き詰った」
「秀逸な戦略が出来たが誰も実行しなかった」
等々の
弊害もおなじことですね。
ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」から、
■知識がイノベーションを引き起こした事例を上げます。
コンピュータは次のそれぞれ関係にない
6つの知識の結合だった。
@数学理論の二進法
Aパンチカード
B三極管
C記号論理学
Dプログラムの概念
Eフィードバックの概念(生物の応用)
ライトの飛行機はそれぞれ関係の無い2つの
知識の結合で成り立った。
@ガソリンエンジンの技術
A空気力学
銀行は2つの別々の機能知識を組合せることで
できた。
@ベンチャーキャピタルの機能
A商業銀行の機能
■それぞれ別々のものとしての知識は分っていても
それらが結合されてイノベーションを生むのはどんな
時か?
「外部から危機がやってきたときだけである」
とドラッカーは言っています。
生態系の生物は地球環境の激変の時、進化したのが
生き残った。
ことなる知識の結合は異なる遺伝子の組み合わせと
同じです。
■だから恐慌や戦争など経済社会的な危機のとき、
イノベーションが起ると。
米国から始まった金融危機が全世界の実体経済の
不況を引き起こしている。
金融危機は、
年金、医療、介護、環境、健康の分野にも
危機をもたらしている。
イノベーションのチャンスかもしれませんよ。
ドラッカーの社会生態学マネジメント
が見直される時ではないでしょうか?
3.ライト兄弟の飛行機
異なる知識の組み合わせは
異なる遺伝子の組み合わせによる進化だと話しました。
そして、
ライトの飛行機はそれぞれ関係の無い2つの知識
@ガソリンエンジンの技術
A空気力学
の結合で成り立った、
と話しましたね。
■ここでイノベーションを起す
仕事の設計の方法として興味深い話を紹介しましょう。
ライト兄弟は
目的意識の強い技術者だった。
一方、ライト兄弟よりインテリだった
サミュエル・ラングレーは科学者でライト兄弟より
科学者としてはるかに力量を持っていた。
当時、飛行機の発明はサミュエル・ラングレーによる
ものと世間は期待していた。
■ライト兄弟は知識の不足を
風洞実験を何回も繰り返すことで補った。
サミュエル・ラングレーは長い動力源として実績があった
蒸気機関にこだわったが、
ライト兄弟はすでに開発されていたガソリンエンジン
に注目した。
結果,飛行機の発明者としての名声はライト兄弟のもの
になった。
■仕事の設計という視点で見ると二人の違いは何か?
★専門知識よりも目的意識の強烈な方が良い仕事ができる。
スキルより仕事を優先した。
★目的に照らして自分が知っている知識に頼らないで
いかなる知識が必要か徹底的に考えた。
★現場現実を優先した。
知らない知識は実験で獲得した。
知や技術よりも目的が優先すること、
仕事の成果を上げる上で重要な教訓ですね。
人よりも知識があるから、人よりも頭が良いから
成功するという常識は通用しません。
4.成果を上げる仕事の設計
ドラッカー流のマネジメントは
社会貢献のために、
成果を上げる仕事の設計に役立ちます。
発明とか発見という技術革新と
ドラッカーのイノベーションのマネジメントはどう違うか?
事例を上げてみましょう。
■イギリスの科学者がペニシリンが発見したのは
すばらしい仕事でした。
しかし社会の役に立つためには
当時アメリカの小さな医薬品メーカー、ファイザーの培養技術の
生産システムの開発を待たねばなりませんでした。
■同じようにイギリスの会社デハビランドはジェット旅客機を構想し、
設計し、製造したのですが二つの要因と見落として
航空市場で顧客の役に立たなかった。
飛行距離と積載量についての設計、
融資の方法だった。
社会貢献までマネジメントしたのは
アメリカのボーイングとダグラスだった。
■エジソンは電球を初めて発明したと言われていますが、
本当に発明したのはイギリスの物理学者スワンだった。
エジソンは電球の発明だけではなく、
人々に光の恩恵を与えるために生産に必要な
ガラス球製造、真空技術、密閉方法を開発し、
また電力会社の仕組みや電球の流通までの
供給連鎖(サプライチェーン)も設計した。
■このような大きなイノベーションは事例として
皆さんと共有できますが、
どんな仕事でも同じですよ。
医療でも介護でも、家族会でも、行政でも、
企業でも、金融機関でも、
自己満足ではなく最終的に患者や市民という顧客に貢献する
ところまで仕事の仕組みを設計しない限り
カネや人の資源のムダ使いになる、
ということですね。
ドラッカーは
組織のマネジメントは自己満足ではなく、
組織の外側の社会のためにあるのだと言っています。
多くの非営利団体(NPO)でも自己満足で活動し
しっかりとミッションを持って社会貢献しているかが
問われなければならない。
5.京都でのドラッカー学会大会
11月23日、日曜日、京都にてドラッカー学会大会が
開催されました。
午前中は会員から、
3つの分科会に分かれて発表されました。
ドラッカー哲学が多方面に活かされていることが実感できる
熱のこもったプレゼンでした。
まさに私のメルマガで言っているように
宮大工職人の仕事観、製造業のマネジメント、
こどものいじめ問題撲滅、行政による社会改革など多岐に
渡るテーマでした。
■午後は「ミッションとNPO]をテーマにして
5人の講演。
★上田淳生代表はじめ、
★山崎製パンの飯島延浩社長、
★コンサルタントの国永秀男氏、
★種子田 穣 立命館大学教授
そして基調講演
★堀田 力 さわやか福祉財団理事長
どんな組織も目的としての社会貢献のミッションが
人々を鼓舞して人が人に貢献して幸せになり、
良き社会になるという共通テーマでした。
そして
私、今岡善次郎にとって大変うれしいことが二つありました。
■一つは「第2回論文・エッセイコンテスト」に応募した
本メルマガ執筆動機
「妻が気づかせた使命」が
佳作に選ばれたことです。
優秀賞に選ばれた長島基氏の
「ドラッカーは、意識を変え、行動を変え、人生を変える」
とともに壇上で表彰して頂きました。
長島氏のメッセージは私にも当てはまる真実です。
■もう一つはネット業界で知らぬものはいない、
30万人読者がいるメルマガ「平成進化論」の著者
鮒谷周史が、私が壇上の表彰式から降りたところで
私に声をかけてくれて、
なんと私のメルマガの読者であると打ち明けてくれた
ことです。
↓鮒谷氏の「平成進化論」
http://www.mag2.com/m/0000114948.html
は私も読者で、私がメルマガ発刊するに当たり秘かに
いろいろ勉強させて(パクラセテ)
いただいています。
■鮒谷氏もドラッカーを勉強しているとのことです。
ドラッカーはいろんな人脈を広げてくれます。
ドラッカーのいう脱資本主義時代、情報化時代は
どんな仕事でも知識の組み合わせで仕事も社会も
進化する。
人と人との出会いが進化を引き起こします。
■今週もメルマガ最後までお読み頂きありがとうございます。
今岡善次郎
追記:
これからもドラッカーの視点から日本の商人道
や東西の知など組み合わせて
新しい視点を用意して
皆様のお役に立ちたいと思っております。
あなたの友人や仕事仲間のメーリングリストで紹介し
無料メルマガ読者登録にご紹介頂けるとうれしいです。
ドラッカーの話が盛り上がりますよ。
↓
http://archive.mag2.com/0000269052/index.html
バックナンバーは
ブログ
http://bizdyn.bshonin.com/
でご覧になれます。
私の10年来のテーマ、サプライチェーンマネジメント
の課題です。
↓
http://www.bizdyn.jp/
ブログ「今岡善次郎のサプライチェーンマネジメント」
↓
http://ameblo.jp/bizdyn/
■このメルマガに対するご意見・ご感想、ご遠慮なくお寄せ下さい。
↓
imaoka@bizdyn.jp
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
社会と言う肉体の一つの細胞
- 投稿日 2008年11月19日 07時30分
『ドラッカー、社会と言う肉体の一つの細胞』
さる16日日曜日テレビの取材を受けました。
「たけしのほんとは怖い家庭の医学」
認知症の早期診断の難しさ、
早期診断することの意味。
医学的な視点でだけではなく、
夫婦家族、友人関係、そして高齢化社会に
どう生きるか。
社会的にも重要なテーマだから実名実写で
協力しました。
12月16日(火)の放映だそうです。
さて今週は、
「人間は社会と言う肉体の一つの細胞」
がテーマです。
(なお本メルマガ前日の18日に書いて、予約しておいて
皆様にお届けしております。
23日までPC持参しない出張ですのでコメント返信
しばらくできませんのでご了承下さい。)
●今週のテーマ
==================
1.絶望せずに死ねるには
2.社会のきずな
3.構造変化はイノベーションの機会
4.コミュニケーション、夫婦愛と在宅介護
5.還暦のベビーブーマー
==================
1.絶望せずに死ねるには
ドラッカーらしいドキッとする表現を紹介します。
社会は、人が社会において生きることを望むのであれば、
絶望せずに死ねるようにしなければならない。
その方法は一つしかない。
個々の人間の人生を無意味化することである。
■なんと、
人生に意味を与えると人は絶望して死ぬ。
というわけです。
誰しも人生に意味を与えたいですね。
俺がこの世に存在した意味は
・・・・だぞ〜、とこの世をおさらばするとき
いいたいじゃないですか。
■しかしドラッカーは言います。
一人ひとりの人間が、人類と言う樹木の一枚の葉、
あるいは社会と言う肉体の一つの細胞に過ぎないとするならば
、死は死でなくなる。
集合的な再生の一つの過程に過ぎなくなる。
もちろん、その時人生もまた人生でなくなる。
それは、生命体のなかのひとつの機能的過程にすぎず、
全体との関連がなければ、
いかなる意味ももたない存在となる。
個人は組織の一部であり、
組織は社会の一部である。
ドラッカーのマネジメントの真髄部分のような気がします。
■西洋の科学は個人に絶対の存在価値を置いた。
個人を社会と切り離した。
個人の存在の価値、人生に意味を与えた結果
絶望して死ぬしかない。
死は即すべての終わりになるから。
2.社会のきずな
浴風会ケアスクール校長の服部先生主催の
認知症家族会で、
男性介護者が体験を
オープンにすることの意味について話し合いがありました。
私がメルマガで述べたこと、
コミユニケーションは受け手がいて初めて成り立つこと、
言葉より体験の共有がコミニケーションであること、
も引き合いに出して頂きました。
■俳優の長門裕之がTVで妻南田洋子の認知症介護の
ドキュメントを放送しましたね。
長門が
「いろいろ詮索されるのが嫌になった。オープンにして
現実を知ってもらったほうがいい」
というのが動機だったという。
オンエアされた後100件以上の反響があって
一件だけ
「自分の恥部を見せて商売するんですね」
という批判はあったが、それ以外はすべて
励ましと感動だったそうです。
(週刊女性記事より)
■番組で長門が
「溺れる者藁をもつかむ」という言って
多くの「よくやっているね」メールが「藁」となって
励まされたと言った。
■私、今岡善次郎も昨年の11月「週刊現代」の
アルツハイマー病家族座談会に実名を写真付きで
公開しました。
今年1月にはNHKスペシャルの「認知症特別番組」にも
出演しました。
そして最近11月16日、テレビ朝日の取材受けました。
公開した理由?
社会から隠し、夫婦と家族が閉じた社会で暮した
数年間が悲惨だったから。
多くの体験者の実例に助けられたから
自分も人を助けたいと思ったからです。
■前に述べたメルマガでのドラッカーの引用
「一人ひとりの人間が、人類と言う樹木の一枚の葉、
あるいは社会と言う肉体の一つの細胞に過ぎない・・・」
社会という肉体の小さな細胞は肉体から離れることは
生命の死なんですね。
■長門の行為を「恥部を見せて商売する」と言う人がいる。
私が介護体験を小説化する試みに対して
「目的が分らない」という人もいます。
夫婦も家族も
社会の一部であって孤立することは出来ないです。
又社会は見たくないものでも直視して欲しい。
高齢者、障害者など弱者も社会の一葉であることを
認識していただきたい。
でも公開することに批判的な人は1%以下、
ほとんどに人は好意的に響いてくれます。
■私が妻の病気診断以来の絶望から前向きに生きる
ヒントを与えてくれた人は経験談を書いた人でした。
ドクターでも介護のプロでもありませんでした。
経験の共有がコミュニケーションであること。
人は社会的存在であること。
すなわち社会のきずななんですね。
これらがドラッカーの思想で理解できます。
3.構造変化はイノベーションの機会
米国発の金融危機が引き起こしている世界経済不況、
日本を筆頭にする政府の財政危機、
政府の財政難と行政府の官僚主義に起因する
医療、介護、年金問題。
産業も市場も、経済も政治もおおきな構造変化
が起っていると言えましょう。
100年来の構造変化だとも言われていますね。
構造変化は脅威か機会か?
ドラッカーは
■構造変化はイノベーションの機会だと言っていますよ。
構造変化を起している業界に関わるすべての者に企業家精神
を要求する。
「我々の仕事は何か」を問わなければならない。
「問題解決ではなく問題定義」ですね。
100年前の構造変化を
機会として捉えた自動車業界のGMやフォードが不振に
喘いでいますね。
これからの自動車業界の構造変化をどのように機会とするか
トヨタやホンダは必死で考えていると思います。
彼等の戦略をしっかり見ていきましょう。
ところで、
■あらゆる業界に影響を与える、
自動車業界の構造変化を考えるにあたり、
100年前の自動車業界の構造変化とその機会を見てみましょう。
その時の自動車業界は破竹の勢いで成長しました。
金持ちの富裕層の、贅沢品であった馬車市場
が置き換わった。
馬車市場の業者はなすすべもなかった。
ヘンリーフォードは車が金持ちの贅沢品ではないことに気づき
半熟練工で大量生産でき、価格も5分の1の
低価格で運転も修理もしやすいT型フォードを作った。
■その後、国別の自動車業界は生き残りをかけて
国際市場で競争し、省エネ、環境対策、安全対策で
日本車が頑張った。
GMやフォードは自国市場での短期指向経営
で現在苦境に陥っているわけですね。
■今の自動車業界の構造変化は先進国の消費者の
車に対する認識が変ったことではないでしょうか。
車が社会的ステイタスであったり、ライフスタイル
ではなくなった。
単に移動手段に過ぎない。
車が社会的ステイタスという「かっこいい馬車」
ではなく、環境や安全を脅かすが一方で
必需品に変った。
■トヨタ式経営は生産現場の部分最適から経営全体の
全体最適経営に特徴があります。
それを拡張して社会経済の社会生態系の中での
トヨタの位置づけをどう変えていくか。
サプライヤーにも、顧客にも、社会にも
尊敬される会社と言えるかどうかが問われます。
コストダウンだけではなく、
車の価値の再定義。
自動車産業と言う垣根を越えた
「我々の事業とは何か?」
の問いから入って欲しい。
■又、
その経営思想を自動車以外の分野で成果を
上げることがこれからのトヨタの挑戦ではないでしょうか?
4.コミュニケーション、夫婦愛と在宅介護
私は妻を入院させた罪悪感が残っていますが、
家族会のある先輩の男性介護者から
先週のメルマガに返信メールを頂きました。
男同士二人きりで語り合った仲です。
在宅介護にともなう夫婦愛と家族関係での
苛立ちは体験したもの同志の
コミュニケーション。
それは「戦友」と呼べる関係かもしれません。
■> 「壊れゆく 君との面会 辛いけど
> 会おうと思えば 会える幸せ」
将にそのとうりですね。
居なくなった時を思うと
どんな形でも生きテテ欲しいと思います。
でも夜中に起こされたるすると
こうは行きませんが…
■介護するのではなく
共に生きる積りになりつつあります。
まだまだやりとうせる自信はないのですが…
入浴は人にたのまず、自分でして上げないと。
その時間手をつなぎ。
明日のサラダは一緒に作る
アレ取って これ仕舞って。。。
やってもらえそうなことは
後で私が一人でやるより、やってもらう。
一緒にいる実感あるのです。
介護者は一般から見ると精神的追い込まれており、
家族であっても気持ちが通じ合わないことも
あります。
■時には、開き直って
半年に一度 姉妹3人一緒に見舞うより
別々に3回見舞ってくれぬか?
↓
奥様の姉妹が疎遠にしていることへの苛立ち。
嫁に来る気ないなら 来ないで良いよ と言って見たり。
↓
息子夫婦への苛立ち
■思いどうりにならず
疲れるだけですが マイ ウェイ。
ダメな時は 諦めるしかなかろうと
割りきりたいと思ってますが。。。
トンだ 愚痴 お聞かせしました。
貴方 と 私 一人時間の長さ の違いも有り
傾注する対象が違うところもあるのでしょうが
妻と頑張る戦友であります。
■読まれたかもしれませんが
「妻に捧げた1778話」(眉村 卓 )
ガンで余命幾ばくも無い妻に
毎日 ショートストーリ?
を書きつずけた話です。
夫婦の有り方を考えさせる 一遍です。
よろしければ ご一読を。
↓
さっそく注文しました。
ドラッカーが言っているように、
コミュニケーションは体験の共有であり
同じ価値観を持つもの同志で響きあうものです。
5.還暦のベビーブーマー
金融危機が80年前のような世界恐慌の時のように
世界大乱になって再び安定するのに
10年以上かかるのか、
それとも短期に新興国の経済成長で新しい秩序
をもたらすのか。
「日本経済崩壊」「雇用大淘汰」など
暗い記事ばかりですね。
こんな時代に個人としても組織としても
生き残るためにどうするか。
今までと同じことでは破綻が来る。
何をすべきか?
分っている現実からどんなことが起るか考えれば良い
とドラッカーは言います。
■ドラッカーは
人口構造の変化から10年後、20年後の社会
を予測したそうです。
当時のエコノミストや政府関係者の
ほとんどは
かれの予測を一笑に付した。
人間は現実に起らないと認識を変えることは
難しい。
通念を捨てることは難しい。
■米国でも日本でも、日本では団塊世代と言われる
我々の世代、
ベビーブーム(還暦をベビーと呼ぶには可笑しいが)
世代が時代を市場を作ってきましたね。
自動車もファッションも住宅も、今は還暦になった
ベビーブーム世代の人口構造の
変化を捉えた企業が成長しました。
これから10年後は団塊世代が70歳前後になること
だけは間違いない。
■自動車もファッションも住宅などに満足を得ようとしない。
従来の価値観ではもうカネは使わない。
リタイヤした後の人生で大切なのは
会社人生から離れた個人が社会とどうきずなを
持つかが人間として生き方につながるのです。
会社を通しての社会とのつながりではなく、
個人として、家族として、
社会との関係、役割のある人生にしたい。
■ヘッジファンドなどの金融ビジネスで、
金銭を増やしたい顧客を相手に仕事して、
その報酬も金銭であるというビジネスが、
膨張してきたのは
社会生態系のバランスを欠いたと言っても良いでしょう。
その一方で金銭ではない人間の生命に価値を置く分野では
カネの流れが詰まっている。
■年金や医療や介護の問題は高齢化社会という
人口構造の変化にともなって生じています。
迷走している全世帯への生活給付金も
要介護者や、介護職への給付に的を絞って
手当てすればいいのじゃないか。
介護職の人たちの待遇改善が急務です。
妻がお世話になっているから言うわけじゃないですが、
介護のプロの人たちは基本的に人間味に溢れている。
今は資金不足で延期していますが、
■私、今岡善次郎もグループホームか小規模多機能施設を
起業しようかと東京都事業者連絡会に入会しています。
大会の後の懇親会で若い介護士さんたちと
酒を酌み交わしますが、すばらしい人たちです。
需要があるが待遇が良くない分野こそ
給付金はすぐ使われて経済循環に役立つのです。
■今週もメルマガ最後までお読み頂きありがとうございます。
今岡善次郎
追記:
これからもドラッカーの視点から日本の商人道
や東西の知など組み合わせて
新しい視点を用意して
皆様のお役に立ちたいと思っております。
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ドラッカーの話が盛り上がりますよ。
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バックナンバーは
ブログ
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でご覧になれます。
私の10年来のテーマ、サプライチェーンマネジメント
の課題です。
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ブログ「今岡善次郎のサプライチェーンマネジメント」
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■このメルマガに対するご意見・ご感想、ご遠慮なくお寄せ下さい。
↓
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株式会社ビジダイン
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ドラッカー学会 会員
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
社会生態系から見た風景
- 投稿日 2008年11月12日 07時30分
『ドラッカー、社会生態系から見た風景』
この前の、
寒い雨が降っている日曜の午後、
杉並区高井戸にある
浴風会の病院に行って妻と面会しました。
「壊れゆく 君との面会 辛いけど
会おうと思えば 会える幸せ」
認知症の妻を亡くしたある男性が
どんな状態でも生きていれば会えた時が懐かしい、
と言っていました。
分るような気がします。
●今週のテーマ
==================
1.マネジメントの役割
2.オバマのアメリカ
3.無人の森で木が倒れるとき
4.企業家精神とイノベーション
5.GMをアメリカ政府が救済する?
==================
1.マネジメントの役割
マネジメントと言ってもドラッカーの定義は
「現場もマネジメントの一角」
と言っているので
トップマネジメントから
中間管理職
現場管理者
現場で働く人
すべて入りますね。
■トップマネジメントでも現場で働く人でも
マネジメントの機能は共通しています。
★社会との位置付けを認識する(顧客、社会貢献)
★何をすべきか(目標)を考えて決定する
★誰にさせるか役割(組織、チーム)を決める
★成すべきことを決める(行動計画)
★動機づけする(コミユニケーション)
★変化に対して脅威ではなく、機会として考える
★目標に対して状況を把握しフィードバックする
★人を育成する
■企業の場合、
「買う」、「作る」、「運ぶ」、「売る」などの
現場の作業の効率化は入っていませんね。
いかにコスト削減するか?
いかに売上を伸ばすか?
「いかに行うか」の問いがマネジメントの問題であった時代から
「何を行うか」の問いが重要なマネジメントのテーマになっていますね。
■乱気流の時代、
マネジメントもいろいろな定義がありますが、
もっと安く、もっと速くするだけの
今までの延長では生き残れない時代に入りました。
根本的な問いの必要性をドラッカーは
ずっと前から説いていたわけですね。
2.オバマのアメリカ
米国の大統領選挙はオバマが圧勝しましたね。
チェンジ(変革)と融和(empathy)でアメリカ国民との
コミニケーションに成功しました。
明らかに今までとは違う大統領ですね。
グローバルスタンダードという米国一国主義、
価値観の世界への押し付けは
米国人も決別しようとしているのでしょう。
■ヨーロッパ各国はじめ、世界各国とも大変好意的に
受け止めていますね。
オバマは父がアフリカ人でインドネシアで育つという
従来の米国人エリート層とは違う。
ドラッカーのいう社会生態系から見た
多元社会にふさわしい大統領になるんじゃ
ないですかねえ。
■オバマの選挙活動には多くのボランテイアを惹きつけた。
演説も人々を鼓舞するような魅力があった。
男と女、黒人と白人、老いも若きも、
キリスト教もユダヤ教やイスラム教もすべて
同じ人間じゃないかと。
政府に頼らないでそれぞれが政府に、国民に何が
できるかと問おうと言った。
リンカーンやケネデイのアメリカの理想を引き継いでいる。
■西洋的一元論も感じない。
世界に対して押し付けをしない。
フランスやドイツやイギリス国民も総じてオバマびいきですね。
アメリカの選挙権がなくてもアメリカの大統領に誰がなるか
全世界が注目するほど世界はつながっているわけですね。
3.無人の森で木が倒れるとき
質問から入ります。
自然生態系の森の中。
「無人の森で木が倒れました。
その時、音はするでしょうか?」
・・・・
■ドラッカーの答えは
「音はしない」
なぜならば、
聞き手がいて初めてコミュニケーションは成り立つから。
コミュニケーションは知覚であると。
■「自分は科学的である」と思っている人は
人がいなくても録音して「音がする」ことを
実証できると言いたいでしょう。
理屈っぽいことを言わないで,
ここでは「音」とはコミニュケーションと考えればいいのです。
知覚する人がいなければコミュニケーションは
成り立たないのです。
■コミュニケーションは情報も必要としない。
論理無くして経験を共有することこそ完全なる
コミュニケーションである。
知覚は言葉による論理ではなく、
全人格的コミニュケーションであると。
■人は期待するモノだけを知覚するので通常は無視されるか
反発される。
私のメルマガもコミュニケーションの一つ。
同じ体験や知覚の経験者は大きく響き合えるように
思いますが、
相容れない人には反感や無視となるわけですね。
■(相手が知覚できなければ)
コミュニケーションは相手に
価値観・欲求・目的に沿った心の転向を要求する。
全面降伏を要求する。
通じ合わない相手とは、
無視か反感か、それとも全面降伏を強いるか。
私のメルマガも概ね賛同してもらっていますが、
価値観や生き方において、
無視や反感があったとしても妥協しないで真摯に
書いて行こうと思います。
■受け手の読者の皆さんと私の相互のコミュニケーションにおいて
お互いに自分の本来持っている価値観が
補強される場合もあれば、
考え方の転換をされる場合もあります。
それはそれで価値あるコミュニケーションですね。
4.企業家精神とイノベーション
■トヨタ自動車の70%に及ぶ減益予想でトヨタショックが
走りました。
ソニーもキャノンも外需で稼いでいた優良企業も、
不振であった内需ともども金融危機の影響と受けて
不況に陥ったようですね。
日本の平成不況は国内だけのもので欧米の経済は
しっかりしていた。
今は欧米も新興国も全世界が不況になろうとしている。
■80年前の大恐慌のときもそうでした。
経済的不況が戦争を引き起こしてその後の世界を一変させた。
アメリカでは多元社会を容認するオバマが
大統領選挙に勝利したが、
経済危機はどのように決着がつくか分りませんね。
■経済社会の混乱は乱気流に巻き込まれた飛行機のように
社会的な問題が多発する恐れがあります。
80年前の大恐慌からヒトラーが出て大混乱に陥った欧州で
若きドラッカーは考えました。
多元社会で様々な組織が社会の中で役割を持って
機能すれば良い社会になる。
マネジメントが社会を救うのだと。
■企業家精神をもってイノベーションすることが社会の生産性
を上げ、企業が社会貢献する道だと。
イノベーションとは何か?
通常いわれる技術革新のようなものばかりではない。
例えば教育のイノベーションは教師の教え方でも
教育者の能力でもなく、
教科書の発明だった。
■高額商品に
割賦販売が導入されて需要が膨らんだのも
イノベーションだった。
イノベーションは企業だけのものではなく、個人にも社会にもある。
■ドラッカーは
明治維新の開国以来の
日本のイノベーションに触れています。
現代でこそ日本発の技術的イノベーションは目立ちますが、
開国以来ずっと技術的にはモノマネの国と見られていましたね。
しかし日本がインドや中国のように植民地化されることなく、
日清戦争、日露戦争に勝って大国化した日本の
イノベーションを
ドラッカーはとても賞賛しています。
イノベーションのマネジメントに優れていたと。
■これからの日本、これからの世界は
難しい理論や政治ではなく、
成すことをなす
イノベーションのマネジメントが良い社会を創るのです。
企業が社会に貢献して利益を上げる。
人が人の役に立って幸せになる。
行政が市民に役に立って尊敬を勝ち取る。
そこにイノベーションがあれば不可能と思われることも
実現する。
そう思いませんか?
5.GMをアメリカ政府が救済する?
アメリカのビッグスリーが危機に瀕していますね。
アメリカの自動車産業の破綻は米国の産業の破綻と
言ってもいい。
日本でも同じですが先進国では自動車産業は雇用の
10%を占めている基幹産業ですね。
■アメリカの消費者が貯金しないで車を買ってくれたおかげで
日本車も売れました。
日本からの輸出で日本にカネが入っても日本人は
金を使わないから金利の高い米国にカネが戻っていった。
輸出で稼いだカネは日本で使われない。
低金利の日本のカネが米国の景気を支えていた。
しかし、このような
マッチポンプの経済が終わったのですかねえ。
米国政府が自動車産業の雇用のためにGMを支援すると言っても
まさか低所得者向けに自動車ローンを支援するなんてことは
しないでしょう。
■需要がないのに雇用を守るために操業度を上げれば
社会的資源をムダにするだけですね。
社会的に何も貢献しない企業を雇用のため
存続させることは良いことか否か?
■社会的責任(雇用確保)のために不経済なことをするのは
責任ある行動ではない。
ドラッカーの言葉です。
単に情緒的な行動に過ぎない。
逆に日本の輸出産業を守るために円安介入することや
欧米の消費を喚起するために日本のカネを使わせるために
低金利を維持すると今までと同じ問題の先送りですね。
すべて短期的な延命策で責任ある行動ではないと
思いませんか?
■トヨタ式経営は工程別の部分効率ではなく全体最適のマネジメント
を重視していますが、
グローバル経済から考えると一社のみ、一国のみの
経済的繁栄は経済と言う生態系から見ると
部分最適で全体が破綻する構造かもしれません。
生態系は生命の循環なんですね。
■今週もメルマガ最後までお読み頂きありがとうございます。
今岡善次郎
追記:
これからもドラッカーの視点から武士道、
トヨタ式経営など組み合わせて
新しい視点を用意して
皆様のお役に立ちたいと思っております。
あなたの友人や仕事仲間のメーリングリストで紹介し
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ドラッカーの話が盛り上がりますよ。
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http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
行動規範とリーダー
- 投稿日 2008年11月5日 07時30分
『ドラッカー、行動規範とリーダー』
寒くなってきましたがお元気ですか?
米国の大統領選挙、日本時間で今日5日には
結果が出ているでしょう。
世界が一つの経済圏として
乱気流に巻き込まれている時代、米国のリーダーは
世界経済にも影響を与えますね。
真のリーダーが求められています。
今週は行動規範とリーダーについて話しましょう。
●今週のテーマ
==================
1.行動規範
2.中国古典との関係
3.武士道、陰の部分
4.またまた武士道
5.リーダー論
==================
1.行動規範
あなたがどんな組織で働いていても、
多くの仲間と一緒になって組織の目的を果たして
いますよね。
「投入した労力の総和を超えるものを
生み出すものは優れた文化である」
「優れた文化は精神の領域での行動規範である」
とドラッカーは言っていますよ。
■ 行動規範とは何か?
例えば武士道においての「誠」や「義」などですね。
米国では似たものに
「海兵隊魂(だましい)」
「米国最高裁精神」
「卓越性への動機づけ」
などがあるそうです。
軍隊や裁判所だけではなく、民間企業でも
介護施設でも病院でも、家族会でも
自分の外にある対象(顧客・社会)へ
自分たち組織が奉仕すべきときの
精神のよりどころ、
それが「行動規範」です。
■自分の強みを重視する。
真摯さを重視する。
正義に基づく。
優れた仕事の基準を持つ。
■では、このような行動基準がない場合は
どんな問題が起こるか?
それに対してドラッカーは言っています。
「行動基準無しでは、組織の中に官僚を生む」
官僚とは、一般の認識では、
「目的は自分たちの組織防衛であり
外にある顧客や市民ではない」
と考える人たちですね。
もちろん例外はあります。
■年金や医療、介護などの厚労行政が問題になっています。
官僚にとって
自分達の任期を越えて、
国民の健康と生活を最重視する
「真摯さと正義」が
行動規範となっていたか?
「行動規範が投入した資源の総和を超えるものを生み出す」
2.中国古典との関係
ドラッカーの企業家精神が
日本の武士道に通じるという話から
やや勇み足を感じつつ
近江商法や石田梅岩の心学などの日本的商法に通じる
という話を展開しました。
今日の話はは中国古典ですよ。
■2人の読者から中国古典にも通じる
というメッセージ頂きました。
沢藤さんから寄せられた孔子の言葉。
「見利思義」(利をみては義を思う)
利益を追求するときには、つねに「義」を念頭においてやれ、
という意味ですね。
公けの正しいことでしか利益を得てはいけない。
社会のために役立つことでしか事業の意味はない、
というドラッカーの思想と同じですね。
もう一つ沢藤さんから、墨子の言葉。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■「兼愛交利 」(けんあいこうり)
「兼(ひろ)く愛する」、すなわち「兼愛」である。
兼愛は結果的に互いの福利を増進することとなるのであり、
そのことを「交利」と呼んでいる。
墨子は、
互いの利益を考え、
実践することから道徳が成り立つことを説いた。
ドラッカーは利益は顧客への貢献の結果であると
言っていますね。
ビジネスは一方のみ利益を享受するようでは
続きませんね。
相互の利益が必要である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
沢藤さんありがとうございました。
■もう一人、池さんより。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ドラッカーが洋の東西を問わず人間の本質から
生き方と仕事観を説いたという認識に対して、)
奇遇というくらいに同感です。
私もここ最近、
ドラッカーと、日本の心学、中国古典、引き寄せの法則など
かなり共通項が多いと思っておりました。
もともとは致知を1年前に読み始めたのが、
大きな転機でした。
■どうも人間を大きくするためには、
時間と空間感覚を
広げることかなと感じております。
そこに、ビジョンを掲げ、
感謝と謙虚の心で貢献すれば、
それそのものが生きている楽しみですし、
不思議と有形無形の楽し
い人生があるように思います。
■また、
最近のマネジメントの方針としては、
長期的、本質的、多面的に
ものごとを捉えるようにしております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
池さん、ありがとうございました。
「生きている楽しみ」
すばらしいですね。
人生も仕事も、社会とのきずなのもとにあることを
認識できたら、
楽しいですよね。
■ベルリンの壁が崩壊し、
米国型金融資本主義が崩壊し、
次にくる社会が見えてきましたね。
3.武士道、陰の部分
ドラッカーの企業家精神が
日本の武士道に通じるという話から
武士道礼賛して不快に感じられた方
ご意見下さい。
■宮田さんもその一人です。
以下、宮田さんのメールです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>メルマガ、いつも興味深く、
>感銘を受けながら読ませて頂いています。
>私は、「人は幸せになるために生きている」
>「人の幸せとは、他の人の役に立つことから生まれる喜び」
>と考えており、ドラッカー及び今岡さんのお考えと、
>共感するところが多くあります。
>ただ、最近の今岡さんのメルマガで、
>「武士道」がたびたび登場している点が気になり、メール
>させていただく次第です。
■どんな食材にも、何か体に良い栄養素が含まれているように、
> どのような教えや、宗教、思想にも、人類の幸せに
>プラスとなるものが含まれていると思います。
>武士道も、同じです。プラスも
>あれば、マイナスもあります。
> 武士道のマイナスの面も考えるならば、「
>武士道」という言葉は使わず、
>その中の「プラスの点」だけを、
>具体的に引用される方がよいのではないかというのが、
>私の意見です。
>少なくとも私には、その方が抵抗なく、すっきりと伝わります。
■> 武士道は、
>「君主のために戦う戦闘要員として、
>どうあれば、君主にとって最適か」という
>視点が起源です。
>あくまでも、「君主のため」であるため、「社会のため」
>「人類のため」というドラッカーの視点と比べると
>、低く狭い視点でしかありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昔、「武士道残酷物語」という映画があって、
藩主の為に殉死したり家族を犠牲
にする藩士の話に武士道に対して陰の部分を感じたことがります。
----------------------------------------------------------
■「君主のためにいかに戦うか」ですから、
>自らがビジョンや戦略を持つことは重要視されていません。
>典型的な例が忠臣>蔵です。
> 「君主の仇をうつだけでなく、世の不正に一石を投じるための、
>私心を捨てた英雄的行為」として、
>日本人の心を今でも楽しませてくれます。
>しかし、あだ討ちが成功した後、自分たちはどうあるべきか、
>そして世の中がどう
>変わることを目指すか、という展望は見当たりません。
>そこまで考えないのが、
>日本人らしい潔さなのかもしれませんが・・・。
>(忠臣蔵は私も好きですが、
>考えてみると、これは「テロ」です)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■映画では徳川幕府の政道に一石を投じたという
義の部分が美しく語られていましたね。
一般大衆への殺戮はなく、市民は幕府への批判はあっても義士には
同情しましたね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■> 武士道の「潔さ」は、太平洋戦争にも利用されました。
>「一億玉砕」という言葉に代表されますように、
>国民全体が赤穂浪士のような
>壮士的な気分でひた走り、何百万人という犠牲者を出しました。
>ビジョンや戦略なき「潔さ」は、
>人として感動を誘う場合もありますが、リーダーとしては失格だ
>と思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■「自己犠牲の正当化は社会を否定する。
死をもって何かを達成できると考えるのであれば
そもそも社会に意味はない」
とドラッカーはナチスに殉じた若い青年の死を
痛んでいました。
「一億玉砕」も同じですね。
■ご意見完全に賛成です。
ドラッカーが武士道と似ていると聞いて
新渡戸稲造を読んで感激したものですから
つい勇み足になってしまいました。
良い面と陰の面がありますよね。
武士道の義(公)の部分に正当性がない場合は
残酷物語と一億玉砕になりますね。
■ドラッカーは組織や社会の一部である人間は
「役割」と「位置付け」が必要で「権力」に「正当性」
がなければならないと言っていますね。
「義」である「公」の部分が藩主や軍部の「私」に留まるとき、
武士道は危険な思想になりますね。
新渡戸稲造の武士道は正当性のある義(公)のため
弱者を助ける(仁)、孔子や自然崇拝の神道から
自然発生した思想であると語っております。
■米国のルーズベルト大統領も
あのエジソンも愛読者だったとか。
明治以降の武士道の評価はプラス面とマイナス面に
分かれているそうです。
武士道を引き合いに出すときこれに触れなければ
不快に思われる方がいるということを認識し、
反省いたします。
■ なお、宮田さんは「幸せ」をテーマにして、
以下のブログを運営しています。
↓宮田さんのブログ
> 「ここで生きる・・・学校では教えてくれない大切なこと」
> http://ameblo.jp/miyatawsp/
> (Googleで「ここで生きる」で検索しても上位に出てきます)
宮田さんのアメブロ拝読させて頂きました。
とても心温まるお話ですね。
宮田さん
貴重なご意見ありがとうございました。
4.またまた武士道
ドラッカーの企業家精神が
日本の武士道を論じて、
宮田さんからの
武士道について気になるご意見を紹介し、
プラス面とマイナス面がある
という話をしました。
■一方でちょっと違う立場の
竹川さんのようなご意見も頂きました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつもありがとうございます。
今岡先生のご文章は、
読者を元気付けるためのものと思いますので、
私という日本人読者に対しては気兼ねなく
「武士道は素晴しい」と言い切って頂いた方がいいです。
でも先生が異論に対し完全に聞く耳をお持ちなのには完服です。
小生は新渡部先生及び李登輝氏を超える人物が出現し
「武士道の負も見よ」と再評価されるのでしたら従いたいと思います。
虐殺や植民地化の歴史のゆえに
キリスト教や西洋文明の名を公言するのを憚る、
ってことは誰も考えつかないと思いますが・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
竹川さん、ありがとうございます。
■新渡戸稲造は「武士道」執筆動機について
以下のようなことを言っていますね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
欧米人にはキリスト教という人間としての行動規範が
あるのに日本人はキリスト教がないのに
どうしてそのように(新渡戸さんの品格ある生き方)
できるのか?
----------------------------------------------
との問いに対する答えだったように思います。
日本人が欧米人と接して劣等感を最小限に抑え
日本人としての誇りをもって
卑屈になることもなく、
精神を鼓舞できた面もあるように
思います。
■「刀」は便利な面と危険な面があるように
人間を鼓舞して元気付けるとともに、使い方を誤ると
危険な思想になる。
武士道も人間を鼓舞する面があるということでしょうか?
毒にも薬にもなるわけですね。
■毒か薬か?
世のため人のための精神の鼓舞か
反社会的な行動への衝動か
それを選択する各個人の心の持ち方が問われますね。
■同時に集団催眠(マインドコントロール)
に対しては、個人の良心と
覚めた自由・自律など大切なように
思います。
これは個人の生き方だけではなく、
企業のマネジメントにも言えますね。
■金融危機に落ち込んだ米国の金融資本主義をもたらした
人間の特質、強欲(greedy)。
強欲(greedy)であることは精神のあり方ですから
これが金融技術を生み、
製造業が衰退しても
金融業おいて産業振興を促進した強力な精神だった
わけですね。
各自、各組織で「行動規範」は自由に設定して
良いわけですが、
そこに社会的正義や人道的価値観が必要ですね。
ドラッカーのマネジメントには
■個人と組織と社会の関係、すなわち社会生態学的
視点からみて正義や責任の重要性を
力説しています。
5.リーダー論
ドラッカーは、
人類に不幸をもたらしたリーダーと
人類のために貢献したリーダーの例をあげています。
■人を引きつける資質を持つカリスマリーダーであった、
ヒトラー、スターリン、毛沢東など
史上かってない悪行苦痛を人類にもたらした。
カリスマは柔軟性を奪い、不滅性を猛進させ、
変化を不毛にした。
■一方チャーチル、リンカーン、アイゼンハワー、
トルーマンなど使命を考え抜き、
見える形で明確に定義して確立する。
目標を決めて優先順位を決め維持する。
特権ではなく責任を重視する。
真のリーダーは人間のエネルギーとビジョンを創造すること
にこそ自己の役割であることを知っている。
リーダーは真摯さ、勇気、責任で人を導く。
■人に好かれ人気のあるカリスマリーダーは
自己を演出するのは長けているが人のため社会のためと言う
使命よりも、自分の存在をアピールすることを目的とする
ケースも多い。
パフォーマンスが優れていることと
リーダーシップは無関係です。
■それに対して社会的使命を第一に考える真のリーダーは
真摯と一貫性を持ち、行動に責任を持つ。
責任ある存在になることは総力を発揮する決心をすることである。
近年の日本の総理大臣、
小泉、安部、福田、麻生
真のリーダーはいたか?
小泉さんは使命を実現した真のリーダーだったか、
単に人気のあるカリスマリーダーだったか?
皆さん、どう思いますか?
■本日もメルマガ最後までお読み頂きありがとうございます。
今岡善次郎
追記:
これからもドラッカーの視点から武士道、
トヨタ式経営など組み合わせて
新しい視点を用意して
皆様のお役に立ちたいと思っております。
あなたの友人や仕事仲間のメーリングリストで紹介し
無料メルマガ読者登録にご紹介頂けるとうれしいです。
ドラッカーの話が盛り上がりますよ。
↓
http://archive.mag2.com/0000269052/index.html
私の10年来のテーマ、サプライチェーンマネジメント
の課題です。
↓
http://www.bizdyn.jp/
ブログ「今岡善次郎のサプライチェーンマネジメント」
↓
http://ameblo.jp/bizdyn/
■このメルマガに対するご意見・ご感想、ご遠慮なくお寄せ下さい。
↓
imaoka@bizdyn.jp
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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。



