今岡善次郎ブログ:人を幸せにするマネジメント革命

なぜ生きるか、なぜ仕事をするかの問いから始めよう 〜P・Fドラッカーに学ぶ人生・企業・社会の設計のすすめ〜

為(な)すことなく成(な)る

  1. 投稿日 2012年1月25日 08時00分

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第189回   
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『為(な)すことなく成(な)る』 

おはようございます。

今朝もメルマガお読み頂きありがとうございます。

●大寒の時期になって東京に初雪が降りました。
今年の冬は寒いですね。
風邪をひいた方多いようです。

お身体気をつけてください。

●22日日曜日 若年認知症家族会定例会開催されました。

2ヶ月ぶりに仲間にあいました。

夫が認知症になって
仮面を脱ぎ去った本当の夫が愛しい。

父がアルツハイマーに罹っていなかったら
父にこんなに優しくできなかった。
父を優しくする自分を発見できたことがうれしい。

自分が落ち込んでいた時代に
助けてくれた。
以前の夫と子供を捨てて自分を選んだ妻が
アルツハイマーになった。
どんなことがあっても大事にしてやる。

家族会は苦しい話ばかりではなく、
心を癒される話がたくさん聞けます。

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本日のテーマ
===================
1. 為(な)すことなく成(な)る
2. 法律の多い国の政治は無能である
3. 在庫削減は目的ではなく手段
===================

1.為(な)すことなく成(な)る

■中庸の「至誠」について続けます。

博厚(はっこう)は地(ち)に配し
高明(こうめい)は天(てん)に配し
悠久は極(きわ)まりなし

此(かく)の如き者は見(しめ)さずして
章(あら)われ、
動かずして変(へん)じて為(な)すことなく
成る


■私流に現代日本語に意訳します。

広く厚みのある知識を「大地」にして
見識や知恵を「太陽」とし
真心(至誠)を持ち続けることだ。

このような者は
自分からパフォーマンスしなくても
目立つ。

あくせくと忙しく行動しなくても
変化を起こせる。

何もしていないようでも
確実に成果を上げることができる。


■中庸の言葉を現代日本人が理解するのが難しい
理由は、
我々現代日本人は明治以降西洋の概念(言葉)で
教育されてきたからだと思います。

だから欧米人が書いた東洋的概念を
現代日本語に翻訳した文章が分かりやすいのです。

ドラッカーもその一人です。

ジョゼフ・ジャウォ―スキーの同調を意味する
「シンクロニシテイ」もそうです。

人間社会の「和」の概念だと解釈します。

■「為(な)すことなく成る」とは
一見矛盾する言葉で説明する「禅」のようですね。

「禅」では無意識、無我が修行であり、
それが事を成す秘訣らしいのです。

従って「至誠」とは
人と自然が一体となって
全体の意思(天の心)に従うということでしょうか。

私たちの身体の細胞は、
それぞれ意識しなくても
身体全体の動きに同調(シンクロニシテイ)している
ことと同じと考えて良いのではないでしょうか。


2.法律の多い国の政治は無能である

■問題が起こる都度、個別に対応する法律を作ると
法律の数が無限に増えます。

法の一般原則があることで
法律の数を減らせるとドラッカーは言います。

人生の問題も、組織の問題も、社会の問題も
すべてが無関係な別々の問題として
対処していたら
忙しいだけで物事は進みません。

■組織の中で協調できない社員を辞めさせる、
売上低下したら営業マンにノルマを与える、
利益が減るとコストカットする、
財政赤字には消費税を上げる。

それぞれに対応しても問題は解決しません。

問題社員を辞めさせるのではなく
組織構造やマネジメントとして捉える。

ノルマやコストカットではなく
サプライチェーンの根本問題として対策を練る。

増税ではなく経済政策を作りかえる。

問題の因果関係から原則を知る。

■これらの問題解決の考え方は
2000年以上前のヒポクラテスの医療診断治療の原則や
アリストテレスの哲学から学べると
ドラッカーは言います。

現代人はあまりにも専門分野が狭いので
俯瞰的(Holistic)に問題を見る能力が衰えている。

哲学というと難しく考えますが、
多くの現象に共通するものを見出す感性といえる
ものです。

■現代社会の政治財政も行き詰まりも、電力行政も、
企業経営も、
人間社会における問題すべてにおいて
特殊な個別ケースとして考えると
忙しいだけで何も成果がなかなか得られない。

人間は古代から本質は変わらない。
ドラッカーは
人間に焦点を当てて一般原則を導いて
マネジメントの原理を作ったのです。

その都度の個別対応では
忙しいだけで成果が得られないのです。


3.在庫削減は目的ではなく手段

■冷蔵庫にある、
例えばビールのスペースを
20本から10本に減らすと

平均在庫は
1から20の平均値10本から
1から10の平均値5本に減りますね。

その代わり仕入回数は2倍に増えます。

主婦の家事仕事としての
買い物回数は増えてしまいます。

一方で
楽しようとすれば
冷蔵庫を大きくして買い物回数を
例えば月一回に減らすことが
できますが、
ビールの鮮度は落ちます。

■大野耐一氏は
工程毎の許容持ち在庫をカンバン枚数に対応するようにし、
カンバン枚数を減らすことによって
在庫を削減するようにしました。

それはそれで資金の節約やコスト削減など
効果がありますが、そこに留まらない。

在庫削減を手段にして
「問題点の顕在化」の道具にしました。

カンバン枚数を減らすと
仕入回数が増える。

上流工程の生産回数が増える。
まとめてたくさん作るような楽はできない。

■車が少なく車間距離が長い道路でばかり運転していると
楽ですが運転技術は上達しない。

渋滞して車の多い道路では
アクセルとブレーキを踏む回数は増えて、
運転技術は向上する。

アクセルとブレーキ操作の回数が増えれば
熟練度はあがり瞬発力が上がる。

■カンバン方式という在庫削減のメカニズムは
改善の仕組みが組み込まれていると
大野氏は言います。

在庫削減すると
設備や人に負荷がかかる。

瞬発力や力を抜く柔軟な対応が必要になります。

負荷がかかると
能力が向上する。

ストレッチで筋肉が
エアロビックスで心臓の鼓動力が
向上します。

「艱難汝を玉にす」(苦難は人間を強くする)

カンバン方式の本質は
在庫下げることではなくカイゼンの手段だと大野氏は
いいます。


■ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

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博厚(はっこう)と高明(こうめい)

  1. 投稿日 2012年1月18日 08時00分

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『博厚(はっこう)と高明(こうめい)』 

おはようございます。

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●昨日1月17日は阪神淡路大地震があった日です。

17年前ですが、
地球の命の時間で言えば短い。

2011.3.11は日本人に長く刻まれる日です。

ブラックスワンとかテールリスクとか
通常の確率論では起こりえないことが次々起こっている。

富士山爆発、関東東海南海連動地震もリスクマネジメントとして
考えなければならなくなりました。

●こんな時は
過去の短い歴史の繰り返しの解決策ではなく、
変わらない人間の本質や自然の生命(天)の原理に従って
行動するしかない。

人も組織も社会も繋がった生き物だから
マネジメントは通じているのです。

人間の行動の主体は身体であるように
企業の実践の主体はロジスティクスです。

ロジスティクスが
マネジメントの対象になるのです。

リスクマネジメントも基本は
ロジスティクスマネジメント、
あるいはサプライチェーンマネジメントなのです。


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===================
1. 博厚(はっこう)と高明(こうめい)
2. 正しい運転しなくても安全運転
3. 汎用性を持った専門性

===================

1.博厚(はっこう)と高明(こうめい)

■中庸では
「至誠」が大元になって
何事も持続するということでしたね。

今日も続けます。

悠遠(持続する)なれば即ち博厚(はっこう)なり
博厚なれば即ち高明(こうめい)なり
高明なれば物を覆(おお)う所以(ゆえん)なり
悠遠は物をなす所以なり

■長い文ですが現代日本語に意訳します。

長く続けていると知識は広く厚みを増してくる
知識が広く厚みを増すと見識が身につき知恵が湧く
広くて厚い知識は事を成す土台である
見識や知恵は事を成す光である

従って長く続けることが
事を成す秘訣である

■中庸は精神的なこと(マインドセット)を
極めて論理的に因果関係を述べています。

西洋の概念では哲学と言ってもいいかもしれません。

至誠→悠遠→博厚→高明→成果

真心を持ち続けると
知識や理性の力が身について
成果があがるというのです。

西洋的合理主義との違いは
西洋的合理主義では出発点が
理性にあるということです。

中庸では
出発点が「至誠」にあります。

■ドラッカーマネジメントの基本も
「人は如何に義を成すか」であり
その後に知識労働者(ナレッジワーカー)の
コンセプトがあると思います。

中庸も至誠が悠遠を生み、
そして知識と知恵を生み事がなるということ
と同じと考えていいですね。


2.正しい運転しなくても安全運転

■車の運転において安全を確保する
エアーバッグやガードレールは
正しく運転しなくても安全性を確保するために
設計されています。

決して安全運転をおろそかにするものではありません。

■津波が10メートルを超える大地震が来る可能性は
過去の歴史から分かっていた。

10メートルの津波が来ても
安全な設計が必要です。

10メートルの津波が来ることを期待することでは
全くありません。

■100年前は性病を治療する医師は
不道徳を助長すると考えていたと
ドラッカーは言います。

不道徳な行為があっても安全な治療が必要なのです。

想定外のことを考えることを
危険思想とする傾向が人間にはあります。

■正しい運転をしなくても
安全な車を設計しなければなりません。

10メートルの津波が来ても安全な原発を
設計しなければなりません。

やがて皆、死ぬことを考えて
強く生きなければなりません。

決して死を考えることが
死を招くのではありません。

スティ―ブ・ジョブズは
今日が人生最後の日だと考えて
これをするかしないかと考えたそうです。


3.汎用性を持った専門性

■トヨタが開発した大野耐一氏の平準化、
すなわち工場の「ペースメーカー」を
実現するには段取り時間短縮が
鍵でしたね。

1つの製品のみ1つの仕事のみ
長時間続けるのではなく
複数の製品や多様な依頼事に答えなければ
ならない。

段取りが遅いと
物や金や情報の流れが悪くなり
「不整脈」を起こす。

■段取りを頻繁に変更できる生産ラインは
汎用性のある専用ラインです。

一般化すると
何でも対応できる専門家と言えます。
あるいはジェネラリストである
スペシャリストです。


■ところが、
20世紀の大量生産大量販売の時代の
科学的管理手法における
生産性向上の鍵が
「専門性、単純化、標準化」でした。

Specialization
Simplification
Standardization
の3Sとして有名です。

スペシャリストや
専門性重視の思想です。
今でのこれは経営学では常識かもしれません。

しかし大野耐一氏の思想である
汎用性のある専門性は
科学的管理思想から見ると矛盾している。

■ドラッカーは
優れた生産組織は機械中心ではなく
仕事中心だと言っています。

一般化すると
スキルに仕事を合わせるのではなく
仕事にスキルを合わせることが大事だと。

論理的に考えると矛盾するものから
新しいアイデアやイノベーションを考えることが
弁証法にもあり、
日本的(東洋的)とも言えます。

ジェネラリストのセンスを持った
スペシャリスト。
これがマネジメントなんですね。

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至誠は息(や)む無し

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『至誠は息(や)む無し』 

明けましておめでとうございます。

本年もメルマガお読み頂きありがとうございます。

●皆様お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。

離れても家族の集いお正月

私は元旦の午後、娘達と病院へ妻を面会行き、
娘達の連れ合い合計5人で
独り暮らしの私のマンションに集まり、
焼肉パーティ楽しみました。

●1月7日
2011年秋期最後のカフェ塾を終了しました。

そして近くのスナックで8人の塾生仲間で
新年懇親会を開催し、
いろんな話題盛り上がり最後はカラオケに興じました。

米国でシンクロ二シテイという
リーダー教育のコンセプトは
人と人、自然と人の間に境界はなく
1つに繋がっているという思想を根底としています。

ボート競技における漕ぎ手が
1つに繋がってスウングというシンクロ二シテイが
おこる。

カラオケにおいて
1人が歌い、皆が自然に参加して合唱になり
手拍子して1つにつながりました。

シンクロ二シテイが興りました。


●2012年春期のカフェ塾は4月から開講します。

最後にご案内します。

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===================
1. 至誠は息(や)む無し
2. 正しい答えより正しい問い
3. 段取り替え時間

===================

1.至誠は息(や)む無し

■中庸の至誠(しせい:最高の真心)の
パワーについて続けます。

至誠は息(や)む無し
息(や)まざれば即ち久しく
久しければ即ち徴(しるし)あり、
徴(しるし)あれば即ち悠遠(ゆうえん)なり


■現代語に意訳します。

至誠とは他者に対する最高の真心であり
祈りである。

祈りとは西洋では神への願いであり、
東洋では天という大自然の中の一人として
繋がっている他者へ思いを馳せることである。

強く思いがあればそれは留まることなく
持続する。

続ければ何かが興る。

そしてさらに続ければ広く世の中に
伝わっていく。

■ドラッカーと同じく、
日本で経営の神様と言われる松下幸之助は言いました。

「何か大事なことを成そうと思ったら
1万回祈りを捧げることだ」

祈りとは思うこと、考えることなので
1日10回誰かのために(顧客のために)
思いを馳せれば3年で1万回になります。

祈りは「志」とも言えます。

■誠の中の誠である「至誠」があれば
成すべきことへ向けて「修行」が続くのです。

続けばいずれ何かの兆候が現れ、
成果に結びつつく。

継続が力となり
世のために貢献するというわけです。

中庸では「至誠」という精神、または感性が
戦略を生み行動を持続し、
世の中への貢献という「成果」を生む
根源的なパワーだというのです。


2.正しい答えより正しい問い

■日常生活においても組織の経営においても
さらに政治行政においても

問題を正しく認識しないで従来の延長線上で
問題解決しようとしても解決しない
ことが多くなっています。

■問題が繰り返し発生する。

熱があるからと解熱剤、
頭が痛いから鎮痛剤、
財政赤字には増税か国債を発行し続ける。

その結果、
同じ問題が繰り返す発生する。

■昨年何回も聞かされた想定外という
言い訳は問題定義が間違っていたことも
裏返しですね。
原発問題に関しては
原子力村という限られた専門家集団の定義した
問題解決しかしてこなかった。

地質学者や市民が加わった問題定義が無視された。

■誰のための仕事か、
ドラッカーに言い方では「顧客はだれか」
という問いがなかった。

頭痛や発熱に対して鎮痛剤や解熱剤という
対症療法ではなく、身体全体を見て
病因を問わなければなりません。

過剰在庫や欠品という企業の収益悪化の原因に
仕入部門と生産計画部門だけではなく、
顧客や営業を含めてサプライチェーン全体を見て
システムに潜む根本問題を
問わなければなりません。

財政危機に対しては
財務省の問題というよりは日本だけではなく
グローバルな政治経済へ日本はどう向き合うか
を問わなければなりません。

ドラッカーは
真に例外的(想定外)な問題は少ないと言っています。


3.段取り替え時間

■工場の工程間でモノが移動する。
トラックで輸送する。

モノの流れが速くなったり遅くなったり詰ったり
大きな波となります。

モノが不足したりあり余ったりするのは
身体の中を流れる血液の流れの不整脈に相当します。

大野耐一は工場内の不整脈治療に
一回で作る量を減らして回数を増やす
平準化というパースメーカーを導入しました。

■平準化のためには
頻繁に作る製品を切り替える「段取り替え」時間を
短縮する必要に迫られます。

段取りとは手順とか計画(プラン)に相当する
日本の伝統的な職人用語です。

高いところに昇るには階段が必要であるように
困難な仕事には仕事を作業(タスク)
に分けて手順(階段)をつける必要があります。

作る製品を短時間に変更するには
手順を素早く切り替える必要がある。

■大野耐一氏は
「ロットを小さく、段取りは速やかに」を
合言葉にトヨタ社内だけではなく協力企業を
含めて平準化を進めていった。

日本的なマネジメントのイノベーション
と言えます。

■段取り替え時間短縮をマネジメントツールとして
一般化すると
日常生活にも人生プランにも、経営にも応用できます。

やらなければならないこと、
やりたいこと、
学ぶこと、
修行すべきこと
沢山あります。

素早く段取りをすること、
素早く段取り変更することが
成果を上げるための最も制約となる時間を
有効に活用することになります。


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『至誠の道は以って前知すべし』 

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●東日本大地震による津波被害と原発事故と
タイの水害とユーロ金融危機による世界レベルでの
辛苦艱難の2011年が終わります。

本メルマガも今年最後となり
毎回楽しみにしているという読者の声に
励まされ、来年も続行します。

ありがとうございます。

1週間休んで、
次回は来年2012年1月12日水曜日から
再開します。

来年も引き続きよろしくお願いします。

●12月23日の天皇誕生日の休日、
今年3月2人目の男の子が生まれて
4人家族になった長男家族が横浜から揃って
妻が入院している病院へ面会に来てくれました。

おばあちゃん孫達呼ぶ声分かるのか
微かに笑顔手ごたえ見せる

5人で病院近くのレストランで食事。
ボーナス出たからと長男夫婦のもてなし
嬉しい休日でした。

昔、僕の両親と僕の5人家族で食事した頃を
やや寂しい気持ちで思いだしました。

人の世は入れ替わりつつ変わらない
僕が息子に息子が僕に

●最後に
来年1月7日
2011年秋期最後のカフェ塾のご案内いたします。

又、来年のカフェ塾企画するに当たり
アンケートありがとうございました。

来年のカフェ塾の開催方針を
お知らせします。

===================
1. 至誠の道は以って前知すべし
2. フォードの統制とGMスローンの分権化
3. サプライチェーン平準化の本質

===================

1.至誠の道は以って前知すべし

■中庸では「誠」が人間として
最も大事な特性であると伝えました。

「至誠の道は以って前知すべし」
とはどういう意味か。

誠に徹している人、
無心で正直な人は大自然と一体になって
前もって変化を予知できる
というのです。

■国家将(まさ)に興(おこ)らんとすれば
必ず偵祥(ていしょう)あり
国家将(まさ)に亡(ほろ)ばんとすれば
必ず妖(よう)げつあり

現代日本語に意訳します。

国がこれから発展する時には
必ずめでたい兆しがあり、
国がこれから亡んでいこうとするときには
前もって妖しい兆候がある。

禍福(かふく)将に至らんとすれば、
善も必ず先ず之を知り、
不善も必ず之を知る。

不幸になるか幸福になるかは
その人が善であるか不善であるかという形で
前もって現れる。

■ドラッカーは社会生態学者として
未来はすでに興っている現実にあると言いました。

チャーチルの登場によるヒットラーの終焉を
経済停滞にソ連の崩壊を
見ていました。

中庸流にいうと
ドラッカーは至誠の人だった。

■人知を超えた能力のある人、
予知能力のある人を
我々は個人の知的能力と考えがちであるが、

中庸によると
それは至誠の人となるのです。

無心の人、正直な人、
エゴのある私心の人間ではなく
大自然と一体になった人
と私は解釈します。


2.フォードの統制とGMスローンの分権化

■分権経営とか自律経営が20世紀後半から
話題になっていますが、
分権経営の語源の元祖は
ドラッカーだった。

ドラッカーはGMのスローンの分権経営を
高く評価した。

それ以前のフォード始めとする
スタンダードオイル、J・Pモルガン、
USスチールなどの階層組織による
統制経営による意思決定と
一線を画すものだったと。

■事業経営においては
現場に熱意や強さや責任にともなう
権限が与えられなければならないと
ドラッカー言う。

実行にともなって
情熱や不安や不満や感動がある。
戦略と意思決定という理性のみでは
行動力か生まれない。

■ダーウインの組織論も近代的科学的管理も
弱肉強食の市場原理の勝利者が
リーダーとなり権力を握り
組織を統制するのが正しいとされた。

感性、心、情熱などの精神的な領域より
知、理性、合理的なるものが
優位あるとの
近代科学の誤解があった。

■フォードがすべての事業を統合しようとして
失敗したのに対して
GMのスローンは車種別の事業部性にして
分権経営で大成功したのが
新しい組織論の始まりであった。

重要なのは
現場での運営においては
実行する人間の自律と
全体の方向付けや戦略においては合理性が
組み合わされた時
組織は有機的な強さを持つ。

自律神経と中枢神経の
組み合わせと同じと言えるでしょう。

3.サプライチェーン平準化の本質

■大野耐一氏が考えだした平準化とは
サプライチェーンでのモノの流れの山谷(変動)
の山を低く谷を厚くすることです。

顧客が買う需要変動以外に
生産も輸送も仕入納品もサプライチェーンの変動を
作りだしているのです。

部分的な効率を追うまとめ(ロット化)が
山谷という変動を大きくしているのです。

■そしてこの変動が
モノが過剰になったり、必要なモノがない
サプライチェーン問題
「過剰在庫と欠品」を生む原因となっているのです。

大野耐一氏の平準化は
生産現場におけるカンバン方式という引き取り方式
に匹敵するイノベーションだと思います。

米国のウオルマートが
特売による需要変動をEDLP(Every Day Low Price)
という毎日廉価販売で平準化した
需要管理の方法に匹敵します。

■1ヶ月20日で以下のように
A,B,C合計1000台の車を生産しているとします。
一日生産能力50台です。

A車 500台/月
B車 300台/月
C車 200台/月

もっとも効率的に作るならば
最初の10日はA車のみ50台*10日=500台
11日から16日までB車50台*6日=300台
17日から20日までC車50台*4日=200台
です。

日次変動からみると、
A車は10日は50台10日はゼロ(0)
B車は6日は50台14日はゼロ
C車は4日は50台16日はゼロ
です。

ところが毎日すべての車種を作る平準化生産すると

毎日A車25台、B車15台、C車10台作ることになり
A,B,Cそれぞれの日次の生産量の変動はなくなります。

日程的に平準化したことになる。

これを
さらに
午前A車25台、午後B車、C車とまとめ生産
するのではなく、
ABACABAC・・・と交互に作って時間別に平準化する。

■一度にまとめて作ることによる
山谷(変動)の波を、少しづつ小ロットで多頻度で
作ることで平準化し、滑らかな流れを作る。

平準化は
サプライチェーンを上流から下流まで俯瞰的見ることで
平準生産、平準配送、平準納入、平準販売
と応用できます。

また、
車だけではなく、数量単位と時間単位のスケールを
調整すれば飲料や食品にも応用できます。

これにより
流れができ収益が抜本的に改善されます。


■気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

来週のカフェ塾 二つのテーマご案内します。


■■■コミュニテイカフェ
「ドラッカーマネジメント塾」のご案内■■


■次回の2011年秋期最終回
2012年1月7日(土曜日)15:00〜17:00です。

チラシでは4日5日も選択肢に入れましたが
仕事始めていない人も多く7日のみに絞りました。

2011年秋期最後の15限のみ
その後は
新年会に移ります。

ドラッカーの人間学マネジメントに
日本的経営の要素がありますが
内村鑑三が明治期に欧米に紹介した
西郷隆盛
上杉鷹山
二宮尊徳
中江藤樹
は儒学陽明学の修身斉家治国(マネジメント)
に通じることが分かりました。

そしてそれはまた
ジムコリンズのビジョナリ―カンパーの
のマネジメントとも共通することが分かりました。

すべて
ドラッカーが言っていることだった。
今まで未参加の方でも歓迎します。

スポットの方受講料2000円
場所を変えて近くのスナックで新年会3000円+α
です。


アクセス、連絡、チラシご覧ください。

http://www.bizdyn.jp/images/community_chirashi2.pdf

このメール返信でも申し込めます。

■来年2012年のカフェ塾開催について

春期と秋期の年2期制から年間通じて
3期制の希望もあり2月再開案も検討しましたが

継続性を重視して昨年と同じく
4月から春期を再開します。

1回2限の15限制は維持しつつも
PPT資料に基づく講義時間を減らして
受講生からの質問や問題提起を主にして
カフェ塾にしたいと思います。

追ってスケジュールをご案内します。

今岡善次郎

■■■■■寄付金のお願い■■■■

寄付金制度導入して1年になります。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。

又これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。

金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。

年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。

寄付金(お布施)箱(口座)

三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 株式会社 ビジダイン


■今岡善次郎マネジメント・メルマガ
バックナンバー http://bizdyn.bshonin.com/
(ここから新規配信申し込みできますので
友人知人、皆様のメーリングリストでご紹介ください)

____________________
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
多摩大学大学院客員教授
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。


天地の化育を賛すべし

  1. 投稿日 2011年12月21日 08時00分

人と人組織のつながり功をなす情物金の流れが命
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第185回   
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメントモデルが開く 
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理     
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

『天地の化育を賛すべし』 

おはようございます。
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。

コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
今年初めて開催して
スポット含め30人近く参加頂きありがとうございます。

●カフェ塾で塾長の私が作る麻婆豆腐はおかげ様で
好評ですが、
もっとレパートリーが欲しいと思っています。

ニンニクとモツを炒めて
人参・大根・コンニャク・ゴボウで煮る
モツ煮、
そして
モツの替りに豚を使った
豚煮をレシピに加えました。

これもまた好評でした。


●最後に
来年1月秋期最後のカフェ塾のご案内いたします。

又、
来年のカフェ塾企画するに当たり
今まで参加された方未参加の方含めて
最後にご意見アンケートお願いします。

===================
1. 天地の化育を賛すべし
2. 企業の社会的使命
3. 変化への対応力

===================

1.天地の化育を賛すべし

■中庸は人の人生と社会と結び付けます。

天下の至誠のみ能(よ)くその性(せい)を尽くす
ことを為す

能(よ)く其の性を尽くせば
すなわち能(よ)く 人の性(せい)を尽くす

どんな意味か。
■正直に生きている人は自分がどんな人間か
知っている。

自分がどんな人間かわかると他人のそれぞれの
個性も理解できる。

能(よ)く 人の性を尽くせば、すなわち
能(よ)く 物(もの)の性を尽くす。

自分や他人の人のそれぞれの個性が
分かれば万物、物の個性がわかる。

■人と人との関係、人と物との関係は
経営資源が変換される業務連鎖です。

グローバルな経済連鎖は
EUの金融危機が全世界に波及する。

なぜ危機が起こったのか、
人間とは何か、
これからどうなるのか?

根本的な問題を突き止め
考える。

天地の化育を賛ずべければ
すなわち以って天地を賛すべし。

■世の中のあらゆる問題は
自分とは何か、人間とは何か
物ごとと人間はどんな関係で成り立っているか。

自然の変転を調べ
人間を含む大自然の動きをよく知り
天地と参ずべし

世の中の動きに自分も参加すべきである。

原発問題も大地震も
世界経済の激震も一人逃れることは
できない。

参加しなければなりません。


2.企業の社会的使命

■ドラッカーは、
企業は社会の機関であり、
有機的システム(生き物)である社会の
器官であると
言っています。

だから経営幹部の仕事は
企業をして社会の機関としてどんな役割があるか
意思決定することが重要なのです。

■1つの事例として100年前ですが
1910年代のアメリカのベル電話会社を育てた
セオドア・ヴェイルを上げています。

一民間企業のベル電話会社を
公衆の利益を代表する機関とて何を成すべきか
考えたそうです。

■ヴェイルは4つの意思決定を行った。

1つは「我々の事業はサービス(奉仕)である」と社是にした。

2つには自分達の仕事を公益のための規制をかけるために
自分達を監督する監督機関を強化することを支援した。

3つには「社会に役立つベル研究所」を設立した。

4つには「大衆が株主になれる大衆資本主義」を指導した。

■ベル研究所からは日本のソニーの成長の基礎になった
トランジスターが生まれ、
アップルやマクロソフトの成功の基礎となる
コンピュータ通信技術を生んだ。

アメリカの良き時代の健全な資本主義を育てた。

生態系の中で1つの企業(種)が
何かを生みだすと様々な遺伝子が交配して
社会生態系を進化させる。

歴史的には目立たないが
セオドア・ヴェイルのような
意思決定者がいたのですね。


3.変化への対応力

■大野耐一氏が考案したカンバン方式は
後工程が引き取った量だけ前工程が補充生産するという
単純なルールです。

しかしこのルールを貫くのは簡単ではない。

後工程のお客様がいつどれだけ買う(引き取るか)
分からないしバラツキ変動が大きいと
最大の能力に余裕を
持たせないと補充できない。

■現実の需要のバラツキ以上に
後工程がプレスなどロット生産すると
ロット毎に山谷ができる。
そこで実需要のバラツキは
在庫を緩衝(バッファー)として
生産のバラつきを無くす「平準化」が
必要になる。

平準化とは
生産量の増減ではなく生産回数の増減
で一定期間の需要と供給を
合わせるのである。

■いろんな大きさのボデイ、
エンジン排気量など多様な車の組立工場を
カンバン方式の引き取り生産体制にするのは
極めて困難な挑戦だった。

アメリカの量産システムとは
違ったイノベーションだった。

■数量のバラツキを生産回数、
すなわち一台作る時間、
サイクルタイム(タクトタイム)でコントロールする。

需要の変化への融通無下の対応が
トヨタ生産方式の特徴であった。

リーマンショック以降の欧米市場での需要の激減
品質問題などトヨタが直面している問題は
豊田佐吉の流れをくむ大野耐一氏の思想に
遡れば
トヨタ本来の力が発揮できるのではないでしょうか。

平準化と段取り時間短縮などに匹敵する
イノベーションは現実の苦境から生まれると
思います。


■気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

来週のカフェ塾 二つのテーマご案内します。


■■■コミュニテイカフェ
「ドラッカーマネジメント塾」のご案内■■


■次回の2011年秋期最終回
2012年1月7日(土曜日)15:00〜17:00です。

チラシでは4日5日も選択肢に入れましたが
仕事始めていない人も多く7日のみに絞りました。

2011年秋期最後の15限のみ
その後は
新年会に移ります。

ドラッカーの人間学マネジメントに
日本的経営の要素がありますが
内村鑑三が明治期に欧米に紹介した
西郷隆盛
上杉鷹山
二宮尊徳
中江藤樹
は儒学陽明学の修身斉家治国(マネジメント)
に通じることが分かりました。

そしてそれはまた
ジムコリンズのビジョナリ―カンパーの
のマネジメントとも共通することが分かりました。

すべて
ドラッカーが言っていることだった。

アクセス、連絡、料金、予定等
チラシご覧ください。

http://www.bizdyn.jp/images/community_chirashi2.pdf

このメール返信でも申し込めます。

■来年2012年も引き続きカフェ塾開催します。

講義日程のテーマは2011年と同じでも
塾生同士の交流、
「禅」など感性論を取り入れ繰り返しによる
脳神経に熟練効果を狙います。

繰り返し参加頂ければと思います。

計画立案にあたりご意見下さい。

○水、木、土から選ぶ日程にしましたが、
・土曜日だけでも良い ○×
・木土とウイークデイとウイークエンドの
組み合わせがある方が良い ○×

○月2回で4か月(8日コース)を
春期と秋期の年2期にしましたが、
年に3期あった方が良い○×

○その他感想他なんでもご意見下さい。

■春期参加者の感想
名前割愛して再度掲載します

●塾は寺子屋風なアットホームな雰囲気の中で行われ、
気楽な、それでいて活発な討論があったりして、
楽しませて頂きました。

また、夫々の分野の
専門家との新しい出会いもあったりして
充実した学びの場です。 

吉田松陰の[松下村塾]も
このような私塾であったものと推測しております。

●ドラッカーをはじめ、
過去に活躍した賢者達の普遍の言葉を
わかりやすく説明して頂いたことで、
これまでの経験に重ね合わせ、
自身の中で考えが整理出来ました。

また、
異業種異分野の方々の考えに触れる機会が得られたこと、
他の塾生とつながりが出来たことも
自身にとって大きな財産となりました。


●ドラッカーのマネジメントをきっかけとして
仕事の仕方だけではなく、
人としての生き方も学ぶことができました。 

ディスカッションで様々な考え方を知り、
これもまた有意義でした。

今は学んだことを行動に移すことが課題です。

塾長と生徒という隔たりのある関係も
カフェの形態をとることで接しやすかったです。

塾長には講義終了後も相談にのってもらい
感謝しております


●春季、私はスポット2回だけでしたが、
非常に有意義な時間だったと思います。

講義の内容は、
現時点では仕事に直接結びついてはいませんが、
将来役に立つはずですし、
広く東洋や哲学の知識を吸収できたことです。

このような情報は、
今の自分の状況(目の前の仕事が第一)からすると、
触れ合うことのないものなので、
このような機会に恵まれてよかったと思います。

また、受講生(と呼ぶべきですか・・)の方とも
交流ができ、それが単なる交流だけでなく、
有益な情報も頂けたりしていて
感謝しております。

いつか自分も周りの方に
必要とされる情報が提供できるようになりたいものです。
ありがとうございました


●今回の塾の何より良かった点は、
塾長がすべてに一人で責任を持って運営された
ことだと考えます。
このことで塾生も安心して講座を継続し、
また質問もレベルアップできたと思います


●コンセプトとも、とてもタイムリーであり、
単にドラッカーに留まることなく、
広く東洋や哲学とも絡めてもらった
点が新鮮でありよいと思います



今岡善次郎

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何度も寄付頂いた方、
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又これからもあらためて
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請求や領収書など入金管理はしません。
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月次(500円)もOK。

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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。


松下幸之助の経営哲学

  1. 投稿日 2011年12月14日 08時00分

人と人組織のつながり功をなす情物金の流れが命
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第184回   
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメントモデルが開く 
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理     
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

『松下幸之助の経営哲学』 

おはようございます。
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。

●NHKの介護百人一首で介護生活の切なさを
歌った短歌に心打たれます。

妻は入院して5年目になりますが、
在宅で数年介護する前は
仕事で遅い僕を待つ専業主婦でした。

首長く僕の帰りを待っていた師走の夜は行く歳過ぎし

温かい部屋 笑顔で明るく 嬉しそうに
迎えてくれた時が懐かしい。

●今週も引き続きカフェ塾開催します。
12月14日(水)
12月15日(木)
12月17日(土)
です。
ドラッカーのマネジメント原理を
「精神・戦略・実践」の実践の分野
「時間・フィードバック」「統合」「流れ」
すべてロジスティクスの分野を先週網羅しました。

今週はロジスティクスの分野で
マネジメント原理を
大野耐一氏とゴールドラット博士の原理を
同時に掘り下げます。

●最後にカフェ塾のご案内いたします。


===================
1. 松下幸之助の経営哲学
2. 時間の主人
3. 10年のイノベーション

===================

1.松下幸之助の経営哲学

■近江商法の影響下にあると思いますが、
一代でグローバルな大企業を育てた松下幸之助を
知らない者はいませんね。

日本的経営を語る時、
松下幸之助をいずれ取り上げたいと思います。

■人間だけではなく、宇宙万物がなぜ存在するのか、
どこから生まれてきたのか誰しも考えます。

両親から生まれた。
両親は又それぞれの両親から生まれた、
遡れば人類の誕生、生命の誕生までいく。


■松下電器からパナソニックになりグローバル企業となって
いますが、
零細企業の時代から
人も組織も社会も自然生態と同じように社会生態として
有機的につながっている。
組織の存在も人の存在と同じく
生命の根源に行きつく。

中庸の「天」の思想は
ドラッカーの社会生態学的思想と同一だと思います。

会社もどこからきてどこに向かうか。
持続するにはどんな力が必要か。

■自社の利益を追求する株価至上主義の経営に対して
有機的な社会生態の健全な持続を目的する時、
中庸思想では
取引する相手、共生する相手に
感謝の気持ちを持つことの重要性を教えています。

なぜならすべては根源的な生命「天」で繋がっているから。

ドラッカーのマネジメントがGMをモデルにして
「会社とは何か」という本からスタートしたと
言われていますが、
松下幸之助と同じく社会生態的な
存在を認識したと思います。


2.時間の主人

■ドラッカーは優先順位より
劣後順位を決定することが難しいが重要であると
述べています。

つまり後回ししていい仕事、止めててもいい仕事を
決めることは重要だといいます。

■どの仕事が重要で
どの仕事が重要でないか、
これを決めないかぎり
どんな優れた戦略や計画も限られた時間軸に落とせない。

人と時間が割り当てられない仕事は
決定したことにはならない。

■過去ではなく未来を
問題ではなく機会に焦点を合わせる。

横並びではなく独自性を持つものを狙う。

安易ではなく、変革をもたらす何かを。

常に現実に焦点を当てなければなりません。

■劣後順位の決定、
すなわち後回しする仕事の決定は
容易なことではありません。

劣後順位の決定は分析ではなく、
勇気だと。

「時間の従者」ではなく「時間の主人」になれと
ドラッカー先生は戒めてくれます。


4. 10年のイノベーション

■大野耐一氏は昭和20年代に
後で世界にリーン生産として有名になる「カンバン方式」を
開始しました。

未だ工場長でもなく、工場の一部の機械加工と組み立て工程の
責任者に過ぎなかった。

その他の鍛造と鋳造は担当外だった。

■工場の一部分のみのイノベーションに対して
常識に反する改善であったから強い抵抗があった。

大野氏は自分の権限の及ぶ範囲での実験を繰り返した。


■やがて本社工場から元町工場が分離独立して
そこの工場長に就任した。

そこで初めて機械加工と組み立てにカンバン方式を
採用した。

しかし、大野氏にとって
外部である元町工場からの粗形材についての
カンバン方式は適用できなかった。

■大野氏が本社工場長になった昭和37年に
機械加工、鍛造、鋳造、組立という生産全体の
カンバン方式が完成した。

10年かけたイノベーションだった。

それまでの概念を破る作り方だった。

現場の人も、管理者も、その原理を理解しなければ
ならない。

受け入れない。

「大野はとんでもないことをやり始めた」
「大野や辞めさせろ」
という投書がトップマネジメントに
絶えなかったという。


製造の現場の常識を覆すイノベーションを
日本の製造業の現場で成し得たことは奇跡だった。

大野氏の信念とそれを理解した
当時のトヨタのトップマネジメントの勝利だった。


■気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

来週のカフェ塾 二つのテーマご案内します。


■■■コミュニテイカフェ
「ドラッカーマネジメント塾」のご案内■■

○今週は
12月14日(水)
12月15日(木)
12月17日(土)
です。

1限のテーマ「ゴールドラットのTOC(制約理論)」

ハイキングメタファー、ボトルネック、ダイゲーム等
ハイキング交通渋滞のメタファーから
生産工程の流れや滞留を
ダイゲームから同期化現象の意味を解釈します。

2限のテーマ
「ドラッカーとトヨタ式経営 リーン シックスシグマ TQC」

TOCの源流と思われるトヨタ式生産の原理とドラッカーの
社会生態学的視点の共通性を探ります。

■毎回異なる
それぞれ完結したテーマで講義しますので
スポット参加大歓迎です。

二つの候補日から
お選びください。

アクセス、連絡、料金、予定等
チラシご覧ください。

http://www.bizdyn.jp/images/community_chirashi2.pdf

このメール返信でも申し込めます。

カフェ塾の運営は、

塾長・講師として、
料理人として、
おもてなし役として
カフェマスターとして、
友人として

すべて私一人で責任を持って運営する手作りの
アットホームな塾を目指します。

場の雰囲気を大事にしたいと思います。

スポット参加大歓迎です。


今岡善次郎

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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。


中江藤樹とドラッカー

  1. 投稿日 2011年12月7日 08時00分

人と人組織のつながり功をなす情物金の流れが命
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第183回   
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメントモデルが開く 
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理     
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『中江藤樹とドラッカー』 

おはようございます。
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。

●短歌教室に通っています。

今月は首をテーマに宿題を提出しなければなりません。

首に巻くマフラー付けて行く姿師走の景色あちこちに見ゆ

お粗末でした。

●今週のカフェ塾は以下の3日です。
12月7日(水)
12月8日(木)
12月10日(土)
です。
ドラッカーのマネジメント原理を
精神・戦略・実践に体系化して
分かり易く使いやすくしています。

●芳村思風の感性論哲学では
人間の本質は感性・理性・身体です。

組織に当てはめると「身体」とは実践の主体であり
ロジスティクスと言えます。
今週は「実践」の分野でドラッカー語ります


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1. 中江藤樹とドラッカー
2. 組織の血を奪う仕事
3. 流れをつくる
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1.中江藤樹とドラッカー


■日本の陽明学の祖、
中江藤樹は中庸を自分の生き方に応用した。

日本の商人道に影響を与えた近江商法、
近江聖人と言われている中江藤樹の影響あったと
思います。

日本発の商社だけではなく
20世紀後半世界に名を馳せた
長期的視点で投資する現場志向の日本の製造業の
マネジメント原理にも影響あったと考えます。

■中江藤樹の門下生で大野了佐という武士の息子がいた。

大野了佐は並はずれて記憶力が悪かった。

東洋医学の書物を200回繰り返し読んで
暗唱させてと言う。

そして医術をモノにさせ名医にした。

■中江藤樹は明治時代、内村鑑三によって
「代表的日本人」の一人として欧米に紹介されています。

欧米人から見て、
異教徒にしては最も賢明な国民である日本人は
一体どんな教育を授けられているのかという西洋人への
答えのひとつが
農民人など一般商市民向けにいかに生きるか、
いかマネジメントするかについて
中江藤樹は説いたのです。

「志つよく引立て向かうべし
石に立つ矢のためし聞くにも」

世のため人のため志を強くもって
人生をマネジメントせよ、
石に矢が立つように不可能にみえる
仕事でも可能になる。

ドラッカーに通じますね。


2.組織の血を奪う仕事

■ドラッカーは言います。

人も組織も行政も
もはや意味を失った仕事に時間をかけ過ぎている。
昨日の成功は意味が無くなっても生き続ける。

■明日のための使わなければならない人材が
生産的でも効果的でもない過去の仕事に充てられている。

こんなときドラッカーは1つの判断基準を提示します。

まだ行っていなかったとして
今、これに手を着けるかどうか問えと。

その答えがイエスでなければ
廃棄せよと。

■行政機関の官僚主義は不必要な規制を維持する。

大企業の経営者も
昨日の陳腐化した仕事に多くの時間を費やしている。

大学教授も陳腐化している科目を
必須科目にすることで自らの延命を図っている。

■成果をあげる組織や人は
今現在の目標に集中するために、
自分と組織の仕事を常時点検する。

意味の無いものは捨てる。

人も組織も油断するとすぐ肥満になりしまりを無くし
動きが緩慢になる。

そして血液や神経を意味のない仕事に
流し続ける。


3. 流れを作る

■大野耐一氏のカンバン方式とかジャストインタイム
というのは生産の手法です。

つまり道具ですが、
道具の導入を目的にして失敗する会社は多いと
言われています。

最終目的を考えずに手法だけ導入すると
現場や取引先が混乱することも多かったと大野氏は
言っています。

■どんな道具であれ
それは手段であり目的ではない。

それではジャストインタイムの目的は何か。

モノの流れを作ることです。

流れを阻害するモノの滞留とモノの不足を解消することです。


■モノづくりの現場において
人と設備は忙しい時と暇な時がランダムに不規則になる。

機械をそれぞれ担当する人は
自分の仕事の効率のみに関心を持つ。

製品別にまとめてつくることで
過剰在庫と欠品が同時に起こる。

過剰在庫と欠品は流れが阻害された現象です。

車間距離が長くなる所と渋滞するところが
混在する道路では停滞します、

■大きな山と深い谷は不規則に発生するモノづくりではなく、
仕事の忙しさが滑らかに定周期になるように
仕事の量と時間を配分する。

これを平準化という。

効率は部分の指標であり、
流れは全体の指標です。

流れをTOCの開発者ゴールドラット博士は
スループットと言いました。

トヨタでもTOCでも
ひとつの解決策になります。


気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

来週のカフェ塾 二つのテーマご案内します。


■■■コミュニテイカフェ
「ドラッカーマネジメント塾」のご案内■■

○今週は
12月7日(水)
12月8日(木)
12月10日(土)
です。

1限のテーマ「実践のマネジメント原理」

「精神」「戦略」「実践」の三位一体
の「実践」の原理を講義します。
「時間・フィードバック」「統合」「流れ」は有機体が
生きる原理です。これはロジスティクスの原理です。
ドラッカーの名言を戦略の領域で集めました。

2限のテーマ「業務統合の原理」

実践の中で「統合」は仕事を組み立てる時に欠かせない
重要な原理です。
物流(ロジスティクス)における
クロスドック、コンテナ船、ジャストインタイムも
統合の原理で説明できます。


■毎回異なる
それぞれ完結したテーマで講義しますので
スポット参加大歓迎です。

二つの候補日から
お選びください。

アクセス、連絡、料金、予定等
チラシご覧ください。

http://www.bizdyn.jp/images/community_chirashi2.pdf

このメール返信でも申し込めます。

カフェ塾の運営は、

塾長・講師として、
料理人として、
おもてなし役として
カフェマスターとして、
友人として

すべて私一人で責任を持って運営する手作りの
アットホームな塾を目指します。

場の雰囲気を大事にしたいと思います。

スポット参加大歓迎です。


今岡善次郎

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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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